編集と広告 2020 11 15

 昔、パソコン・ブームがありました。
その時は、コンビニエンスストアにも、
パソコン雑誌が数多く並んでいました。
 私は、「パソコン批評」という雑誌を応援していました。
「パソコン批評」は、大きな書店しか売っていませんでしたが、
私は、それでも、わざわざ買いに行きました。
 それは、こういう理由があったからです。
多くの雑誌は、経営を広告収入に依存しています。
 パソコン雑誌は、パソコンメーカーの広告収入に依存しています。
そういう広告収入があるからこそ、経営が成り立つのです。
 しかしながら、これでは、パソコンの批評記事は書けないでしょう。
「辛口批評」など無理であり、どうしても無難な記事になります。
 これでは、出版社の経営は成り立ちますが、
消費者に対する情報は不足します。
 そこで、「パソコン批評」は、一切、広告は掲載しないということになったのです。
これで、自由に「辛口批評」を書くことができるようになりました。
 しかし、広告がないので、「パソコン批評」の価格は高いものとなりました。
当時のパソコン雑誌の販売価格は、390円が多かったのですが、
「パソコン批評」の価格は、1,000円となりました。
 私は、パソコン業界の「言論の自由」を守るために、
「パソコン批評」を買い続けました。
 しかしながら、1,000円という価格は、さすがに高く、
一般の人が「パソコン批評」という雑誌を買うことは少なかったと思います。
 日本は、自由主義国ですが、
広告ということまで考えれば、「言論の自由」はありません.。





















































































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